Vフォー・ヴェンデッタ [●映画(ロードショー)]
製作年 : 2005年 アメリカ=ドイツ
配給 : ワーナー・ブラザース映画
公開日: 2006年4月22日
『マトリックス』のチームが仕掛けた衝撃作! あらゆる秩序をぶち壊す、仮面の男Vとは何者なのか?!
やはりガイフォークスの仮面が印象的な映画です。演じているのはエージェントスミス役だったヒューゴウィービング。顔は一切出てきませんが言葉からあの顔が容易に推測されます。
映画を見前にバックグラウンドを何も知らないで見に行くことにしているので、開始からどんな展開なんだろう、キャラクター設定は?とか考えながら見ていくことに。
すぐにキャラクター設定はわかりましたが、ナタリーポートマン演じるイーヴィーや、その上司であるゴードンが堂考えているのかがよくわからないところはありました。話が進むにつれてわかってくるのですが、同性愛的な部分がなぜ必要なのかはいまいち不明でした。あそこは入らないような気もするし。
また、Vがイーヴィーを監禁するところもいまいちだなぁ。口を割らないことを確認するために換金していたのかと思いきや、理解させるためにおこなっていたことというのがいまいち解せない。そこまでするんかなぁ。原作に忠実だとすれば仕方がないのかもしれないけど。
メインテーマについてはすぐに理解できます。話のはじめからガイフォークスデーになにかをやる。人が重要なのではなく、主義主張が重要なのだという点がキーポイントになることはすぐにわかりますし。その意味では、今のアメリカにも当てはまるような気もします。現状の世界を理解すればすぐにわかりますね。映像、脚本がマトリックスチームだからというだけでなく、現代社会の問題点の風刺映画という観点でもよいのかな。
結果としては、アメコミ系映画にはあんまり期待していなかったのですが、結構面白かった。
この映画はアメコミでありながら、勧善懲悪なキャラクター設定じゃありません。マトリックスに近い感じのダークさは感じますが、あそこまでわかりにくくないのがよかったのではないのかしら。マンガがかかれた時期がイギリスの当時の世相を反映しているというところも、受け入れやすかった要因かもしれません。原作に忠実だったこともあるかな~。
GWに見る娯楽映画としては合格点は行っていると思います。そんな感じでいいんじゃないでしょうか。期待はずれということはないようです。
★★★★☆ 星4つです。
あらすじ:独裁国家と化した近未来の英国。夜間外出禁止令を破ったイヴィーは、街角で危険に見舞われたところをVと名乗る仮面の男に救われる。不正と暴虐にまみれた政府転覆をはかるVは、手始めに中央刑事裁判所を爆破。国の圧制を糾弾し、11月5日の“ガイ・フォークス・デー”に国会議事堂前に集結するよう市民に呼びかける。その一方で自分自身の怨念を晴らすため、有力者を次々と殺していくV。そんな彼と出会ったことで、イヴィーは人生を大きく変えていく。
監督:ジェイムズ・マクティーグ
出演:ナタリー・ポートマン
ヒューゴ・ウィービング
ジョン・ハート
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