真保裕一 ダイスをころがせ! (上)・(下) [●本(小説)]
真保裕一の文庫を久しぶりに読んでみることにした。
ホワイトアウト、奇跡の人からどっぷり真保ワールドには待って早○○年。
小役人シリーズもおもろかった。
このダイスをころがせ!ははじめ題名から考えると単純にばくち系の話とか、ばくちにまつわる人々の生活についての小説家と思ったらまったくそうではない。金なし、コネなし、の主人公が国会議員になろうと目指していくところにある。
結果的には選挙結果はよくわからないでおわるのだが、そこまでにいたる達彦をささえる高校の同級生たちや、敵対する陣営の裏工作と思われるものに対して真っ向勝負するところなど選挙という明も暗もある内容だが明るい部分だけ着目しているよい本であると思う。
友情あり、家族の絆あり、恋愛も少しありとどろどろしていないカラッとしている部分もよかったかな。最近重たい本がとても多いので。。。
たまにはサスペンスではない真保裕一の小説もよいなぁ。
★★★★☆ 星4つです。
TBさせていただきました。
この本を読んで、なぜ駅前で選挙期間中でもないのに
候補者が演説しているのかわかりました。
下に入ってからがよりおもしろかったです。
by カオリ (2005-05-14 23:46)
>カオリさん
コメントならびに、TBありがとうございます。
TBさせていただきました。
演説は確かに気になっていたところですね。
同じく下巻のほうがイベントが盛りだくさんなのですぐに読みきってしまいました。
by まろがぁ (2005-05-15 00:26)