食の世界地図 [┣本(新書)]
ちょっと古い本だが面白い題名だったので手に取ってみました。
中学や、高校の地理とかで食物(果物、野菜)の伝搬経路というのを学んだことを思い出します。トマトや、カボチャ、ジャガイモなど今の日本でとれるところの気候とはとは全く違うところが原産地だというのは当時不思議に思ったものでした。
当然食物だけでなく、料理についても同様で、何らかの理由で伝搬していくというのは至極当たり前のようにあり得ること。それを分析しているので面白いかなと思って手に取ってみました。知っている範囲においては、トルコ辺りのマントウが、シルクロードを通ってネパールのモモだったり、中国の饅頭になって、餃子や、小籠包みたいなものになっていったんだろうなとか、シュシュケバブが、これまたシルクロードを通して、延吉あたりの羊串なんだろうな~とかはとても興味深い。
結局食物、料理とも中世の国をまたいだ交易で広がっていったんだろうな~。
それ以外にも、各国の料理についての説明も興味深いですね。多国籍料理屋や、無国籍料理屋のメニューはもともとどこの国の名物料理なのか分かったり、インド料理屋で出てくるナンは実はインド全土のものではなく、ほとんどチャパティーであり、ナンは発酵させないといけないのであまり多くの地域では無く、タンドールがないといけないなど制約があるんだなということがはじめてわかりました。
日本にある専門料理店でもそれは各国の料理の一部(代表的なものや、日本人の味覚に合わせたもの)なんだなぁということがわかります。
うーん。深い。
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