内田幹樹 機体消失 [●本(小説)]
パイロットならではのエッセイが面白くてはまった内田氏の作品。この文庫のあとがき以降を読むと、今後内田氏の小説が読めないことがわかる。今までに発売された単行本の文庫化までが読むことができる最後の作品となるだろう。ちょっと残念ではあるが。
決して航空機ファンというわけではないが、最近の航空機事故や、旅行でも航空機に乗ることから自分の身近な所に航空機はある。ただその中で行われていることはよくわかってない。一般人にはよくわからない航空機内での業務だったり、かかわる人々の物語は航空関係者ならではの視点だったと思うし、そのリアルな描写はいかにも読者がその場にいるような感じになるものだった。
パイロットインコマンドもそうだったし、この機体消失もそうだ。どちらの話も連続する世界観がぼやーっと見えていただけに、更なる広がりもあったかなと思うとやはり、今後作品が出てこないことが残念でならない。
沖縄付近へ向かう飛行機のコックピットの中ってこんなになっているのかなぁ、台風の中飛行するって?と想像欲求を掻き立ててくれる作品だったな。やはり、我々一般人の知らない空の密室って興味あるな。
それにしても、査察機長・拒絶空港は文庫化されていないから2作品はよめるのだが・・・・
残念。
まろがぁが想像するの?
by BlogPetのももんが (2007-10-22 13:54)