銀林みのる 鉄塔 武蔵野線 [●本(小説)]
鉄塔 武蔵野線 [SB文庫] (ソフトバンク文庫 キ 1-1)
- 作者: 銀林 みのる
- 出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ
- 発売日: 2007/09/21
- メディア: 文庫
すごい題名の小説が発売されていた。何と鉄塔本。
鉄塔本って?と思って手に取ったらなんと送電線を一本一本紹介しているのである。74本だっただろうか。送電線って同じようなつくりだと思っていたらなんと違う。作者はその違いを男型、女型、変則型、婆婆型など面白い愛称をつけて呼んでいる。単に紹介しているだけならばマニアックな本として片付けられてしまうのだろうけど、これはちゃんと小説。
どういう小説家と言えば、夏休みの冒険物?といった構成だ。小学生の頃近所の川を下ってみたり、ある道を真っすぐ行くとどこまでいけるんだろうと試したことがあったが、それに似ている気がした。日常だとできないが、夏休みだとなんか冒険っぽいことをしちゃうそんな青春時代のなんとも言えない気持ちを代弁しているような小説だった。
ほんと単に鉄塔を撮っているだけじゃないかと思ってはいけませんな。自分が主人公になれればとても楽しい本です。別に鉄塔に興味がなくてもそこそこ楽しめるかも。
逆に送電線っていっぱい走っているけどいろいろ違いがあったり、番号の付与にもルールがあったりするんだなということがわかりました。電柱にもあるのかな。
んー、でもマニアックですけどね。やっぱり。
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