重松清 送り火 [●本(小説)]
重松ワールド全開の作品。今回読んだ小説は架空の私鉄沿線に住む住人たちの短編集。
その架空の私鉄沿線は京王線のようでもあり、中央線のようでもあり、武蔵野を走る列車の周辺に住む人々の物語は、いかにもありがちな9軒のお話。
小説ではあるが、印象としては泉麻人と同じような視点のようにおもう。ランドマークで起こることではなく、東京のどこの場所でも物語の題材はある。何気ないところにおもしろさもあるのである。
やはり、センセーショナルな内容の物語もたまにはいいが、ほのぼのとするまたは、ほっとする小説もいいなぁと思う。
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