トマス・ハリス ハンニバル・ライジング 上巻・下巻 [┣本(映画原作・ノベライズ・映画関連)]
映画観た後久しぶりに原作を読んでみる。映画を見て疑問に思うこともなく、原作本は手に取らなくなっていたのだが、ま、トマスハリスだから読んでもいいかなと。
ハンニバルライジングはほとんど映画とおんなじ。当然のことながら小説のほうが細かい描写も描かれていますが、映画と小説のテイストがほとんど一緒。結構珍しいですね。なぜハンニバルレクターが常軌を逸した行動をとるのかという点については述べられてはいるものの、結局何で人を食べるようになったのかといった心理描写の部分は一切ない。
できれば、ハンニバルレクター自身の心の動きが描かれていると面白いのだが、淡々と客観的に描かれているのは残念なところ。その辺が映画と小説でギャップがないと思わせたところだろう。
やっぱり、とってつけたような編という感が否めない。一作品としてではなく、4作品まとめて一つの物語として考えるべきだろうな。
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