大統領暗殺 [┣映画(ミニシアター)]
製作年 : 2006年 イギリス
配給 : プレシディオ
公開日: 2007/10/6
ブッシュ大統領暗殺! そのとき世界は?
予告編と題名の衝撃度からみに行ってきた作品。83本目。
架空ではありますが、ブッシュ大統領が暗殺されたら?というなくもないかな。あったらどうなるんだろう?と興味をそそる内容ではあります。CGも使っているのでしょうけれど、現実の映像との差が分からずドキュメンタリーを見ているような展開です。
出てくる容疑者や、証人たちのコメントも理にかなっていてリアルでいかにもアメリカのテレビ報道をそのまま見ている感じにさせられます。
ただ、ドキュメントタッチなので淡々と進み、ともすれば睡魔が襲ってくること間違いなし。犯人に迫っていきはしますが、途中で犯人と思われていた人物が真犯人ないことがわかりつつも、なぜか犯人にさせられていきます。これは、容疑者の動機や、証拠を吟味して裁かれるのではなく、結局のところ作り上げられた犯人像と一致させられ、それに伴う証拠や、質問によって陪審員たちの判断がある意味歪曲されていくというアメリカの持つ問題を描いているともいえます。過去の大統領暗殺においても似たようなことはあったんじゃないだろうか。誰が黒幕で、誰が真犯人か分からないけれども大統領は暗殺された。しかも事実は消されていく。
現時点で起こるかどうかは分からないが、起きたらこの映画のようなことはあるんだろうな。そんな想定が見ている我々に納得させてしまう状態ってあまりよろしくないような気もしますね。
ま、映画として楽しめるかといえばそうでもないけど、問題提起という意味では良かったのではないでしょうか。
★★★☆☆ 星3つです。
あらすじ:2007年10月19日、ジョージ・W・ブッシュ大統領が演説のためシカゴに降り立った。抗議団体で溢れかえる沿道、デモ隊と警官隊の衝突を横目で見ながら、大統領を乗せたリムジンはホテルに到着。演説を無事終え、車に乗り込む瞬間、どこからともなく銃弾が発射された。狙撃された大統領は病院へ運ばれ、メディアは一斉に臨時ニュースを放映する。そして…、手術の甲斐なく、大統領は死去、すぐに警察とFBIは容疑者探しに入るが…。
監督・製作・脚本 : ガブリエル・レイジ
出演 : ジョージ・W・ブッシュ 、 ディック・チェイニー 、 ヘンド・アヨウブ 、 ベッキー・アン・ベイカー
コメント 0