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ゆれる [┣映画(邦画)]

ゆれる

ゆれる

  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • 発売日: 2007/02/23
  • メディア: DVD

製作年 : 2006年 日本
配給 : シネカノン
公開日: 2006年7月8日
ゆれる心と絆の先にあるものは…。オダギリジョー主演の重厚なドラマ

 予告編を見て、オダリギリジョーと香川照之の演技がよさげだ、しかも重たそうな雰囲気がめちゃめちゃ漂っていたので迷わずチケットを買って見に行ってきました。88本目。

予想通りというか、劇場に行ってみると次回、次々回とも満席立ち見。特にレイトショーは入場できないほどの人気。もともと劇場自体が大きくなく、80人程度しか入らないのですぐに満員になってしまいますが、それにしても5時間以上前から予約が入っているのには驚きます。隠れたファンがいるんでしょうか。

本作品は海外での評価も高く、アルジャジーラからオダギリジョーが取材を受けたり、カンヌ映画祭でも大絶賛だった作品らしいです。

予告編だけでは、どんな展開になるのかわからないのですが、展開がわかるのよりも、兄の揺れる気持ち、弟の揺れる気持ち、兄弟おのおのに現れる明部、暗部が実にうまく表現されていると思いました。いい兄でありつづけようとしつつも、本音が垣間見られたり、本音で生きていると思った弟が今までなかった兄をかばう気持ちが出てきたりと気持ちの機微の繊細さを実にうまく表現していて吸い込まれていきました。

それにしても原作者の西川美和さんの洞察力と、表現力には頭が下がります。女の人なのに兄弟の関係、兄弟愛をよく描ききっているなと。男の人の気持ちがここまで表現できる人は見たことがありません。すごい人に出会ったという香川照之産のコメントもわかる気がします。

映画の結末はゆれつづけてきた兄弟の次の兄弟関係を暗示させるものでした。ちょっと安心させられました。

 オダギリジョーの出る映画はかなりの数見ているのですが今まで見た中で一番いいです。本人も20代にやりたかった映画だというだけあって弟の感情の揺れるさまを十二分に表現していると思います。はじめはオダリギリジョーを見に行ったつもりだったのですが、脇を固めている出演者がしぶい。しかも真に迫っている。木村祐一の検察官はほんと、むかつくぐらいいやらしいし、伊武雅刀と蟹江敬三の兄弟関係もありえるなぁ、と思わせるものだった。

★★★★★ 星5つです。


あらすじ:写真家の猛は、母の一周忌で帰郷した。父と折り合いの悪い彼だが、温和な兄・稔とは良好な関係を保っている。翌日、猛は稔、そして幼馴染と智恵子と渓谷へと向かった。智恵子が見せる「一緒に東京へ行きたい」という態度をはぐらかして、一人で自然へカメラを向ける猛。そんな彼がふと吊橋を見上げた時、橋の上にもめている様子の稔と智恵子がいた。そして次の瞬間、そこには谷底へ落ちた智恵子に混乱する稔の姿だけがあった…。

監督 : 西川美和
出演 : オダギリジョー 、 香川照之 、 伊武雅刀 、 新井浩文 、 真木よう子 



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