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サイドウェイ [┣映画(ミニシアター)]

サイドウェイ 特別編

サイドウェイ 特別編

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • 発売日: 2005/07/07
  • メディア: DVD

制作年度: 2004 米
公開日: 2005/3/5
「アバウト・シュミット」のアレクサンダー・ペイン監督による人間ドラマ。
予告編をみて、カリフォルニアワインを題材とした大人の恋愛の映画なのかなという思いだけで見に行った映画です。特にそれ以上の特段期待した部分はありませんでした。

予想に反してよかった。かなりいい。

アカデミー作品賞、助演男優賞、助演女優賞、監督賞、脚本賞にノミネートしているだけはあるかも。結果取れなかったですが。ちなみにゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル、コメディ部門)と、脚本賞は受賞しています。

何がよかったかって、大人の恋愛でありながら、実は重たくなく、コメディータッチで楽に見れたところとちょっとしたセリフがよかったところ。そして全体を通して起承転結があったところかな。

よかった言葉は、マヤがマイルスに言った次のような言葉。

「ワインは日ごとに熟成して、複雑になっていく ピークを迎える日まで ピークを境にワインはゆっくり 坂を下りはじめる そんな味わいも捨てがたいわ」

ワインを説明していると見せかけてマヤがマイルスを口説いているんじゃないかと思ったりする。事実そうなんだが互いにワイン好きだからこそ理解できる言葉なのかもしれない。対極にあるジャックとステファニーの感覚だけの惹かれあう恋愛もまたあるのだが。そういう対比も監督の意図している部分かもしれない。

ワインに用いられるぶどうの種類と主人公をはじめとする大人の恋愛をかけているところがポイントなんだろう。その名前(メルロー、ピノノワール、シャルドネ、カベルネソービニヨンなど)は知っているけれどもその製法だったり、味だったり、生育条件などの部分はあまりしらないので、ちょっとマニアックだったかな。多少走っているので、ワインの薀蓄をいいながら口説いたりする部分は「へぇ~」と感心しながら見ていました。

結局、旧友ジャックは遊びで、主人公マイルスは新しい恋愛に走るか。予想と若干反していた部分があったが、まぁこういう展開もアリかな。

ひとつ映画を見る前から疑問だったのがR15指定問題。1時間半ぐらいたってもR15に引っかかる部分は全くないように思われた。確かに、スラングや、きわどいシーンはあるがR15レベルじゃなかった。後半に入ってR15の理由を理解。なんと、全裸フルチンで走り回ってしかもぼかしが全くなければそうなっちゃうか。巨大スクリーンで見てしまった。見たくもないけど。でも必然であるので違和感はないです。

映画の内容ではないですが、パンフレットのデザインがワインのラベルになっていたり、映画の中で紹介されるワインを説明していたりとこだわりを感じます。こういう手の込んでいるのは個人的に好きです。

映画で紹介されるワインでしっていたのはオーパスワンしかありませんでした。;-;

★★★★★ 星5つです。 (雰囲気、ユーモア、後味含めて)


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コメント 2

あこや

はじめまして。いきなりTBさせていただきました。
まろがぁさんの感想を拝読して、
この映画、ワインと音楽に興味ない観客には
意義が半減するのかも、と思いました。ありがとうございました。
by あこや (2005-03-10 02:21) 

まろがぁ

>あこや さん
コメントありがとうございます。英語がよくわかる人にとっては大変面白いという話を聞きました。色々な小説や、詩とかを引用しているようですし、知的な主人公がこと恋愛に関して向き合うと動揺してしまったりなど。英語のニュアンスが読み取れる場合はすごく違った意味で面白いようです。
見たときも、外人が笑うところが日本人とは違ったりということがよくありました。アメリカンコメディ以外では初めてなシチュエーションでしたよ。
by まろがぁ (2005-03-10 22:53) 

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